介護士が活躍する現場では、高齢者や障がい者などの利用者の生活を全般的にサポートすることがメインになります。介護施設の場合は、複数の職員がチームになって、多数の仕事を同時並行で進めていくケースが一般的です。また施設の規模が大きくなるほど、スタッフの数や職種が増える傾向にあります。

当然、介護福祉士や介護士といった直接介助を行う職員だけでなく、医療従事者をはじめ各種のソーシャルワーカー、食事を担当する調理師や送迎専門の運転士、さらに窓口業務や労務管理をする事務員など多彩な職種の人が在籍しています。そのため、現場では職種を超えた良好なチームワークを保つことが求められます。

円満なチームワークを築く上で重視すべきなのが、報告の徹底です。介護現場で見て感じた情報を他のスタッフと共有すれば、仕事を円滑に進められることはもちろん、緊急性の高い事態に速やかに対応できるようになります。報告の方法は、介護施設によって様々でありますが、基本的には口頭や文書で行うのが一般的です。また報告する際には要領よくシンプルな表現で、事実を正確に伝えることが求められます。同時に、その場で職員同士が報告事項を確認し合うなど、報告内容の正確性を高める工夫も必要になってきます。

そして、定期的にチームMTGを開催することも大事です。職種によって、利用者に対して見える部分は異なってきます。話し合いをして、利用者それぞれの小さな心身の変化に気付くことができれば、適切なケアが見えてくるものです。自分のためにも、利用者のためにも、職種間の交流の場を持つようにしましょう。